コラーゲンを摂取するものはいろいろあります。
サプリメントも豊富ですし、コラーゲン玉として、単独で売っていて鍋に入れて食べるというのもありますね。

でも、テレビCMで盛んにやっているサプリメントでも、「摂取すれば、それがそのまま患部(など有効にしたいところ)に届くわけではない」ということを念頭におかなくては、大きな誤解のもととなってしまいます。

そうでないと「飲んだのになおらない」というような、薬と同じ認識で利用する人があとを経たないですね。
あくまでも補助という気持ちで、気持ちにプラスに働くなら摂ってもいいかなと思いますが、信じすぎて傷つくのは、避けたほうがいいと思います。
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しかし、いぜんとして科学的に立証されていないというのが、一般的な認識だ。

 「コラーゲン摂取による皮膚の改善効果について、動物実験のデータはあるが、人における検証などが十分ではない」

 こう注意を促すのは国立健康・栄養研究所食品保健機能プログラムリーダーの石見佳子さん。「摂取されたコラーゲンはアミノ酸に分解される。体内で再合成される可能性もあるが、摂取したコラーゲンがそのまま肌にいくことはない」と指摘する。

 一方、国民生活センターには、コラーゲン商品を摂取して「左手親指がしびれた」「顔と体に発疹(ほっしん)が出た」などの苦情も寄せられている。

 コラーゲンはどう活用すればいいのか。石見さんは「保水力があるので皮膚に塗布することで潤いは保たれる」とするが、摂取効果には否定的だ。「加齢により、コラーゲンを合成する繊維芽細胞の能力が落ちるため、コラーゲンを摂取しても肌が良くなるわけではない」

(中日新聞 2010年4月2日)
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